最新ランドセルの便利機能にはどんなものがあるの?
一昔前のシンプルなランドセルでは見ることがなかった、ランドセルに「あってよかった!」と思える機能が最近のランドセルにはいくつも搭載されています。カラーやデザインも豊富になり選ぶことが楽しくもありますが、どれがいいのか悩んでしまうという方もいるのではないでしょうか。
カラーやデザイン、ランドセル選びに重要な、お子さんの身体に負担がかからないための「背負いやすさ」や「耐久性」はもちろんですが、ここでは最近のランドセルに搭載されている、日常的に使いやすくなる便利な機能を紹介しますので、ランドセル選びの参考にしてみてください。
毎日使うランドセルにあると便利機能とは?
小学校の通学に持っていくものには、教科書・ノート・筆箱・体操服・給食袋など、低学年のうちは特に小さな体でこれだけの荷物を持って通学するのは大変なことです。
購入して実際に使用するようになってから「あの機能があった方がよかった…」と後悔するよりも、「この機能があってよかった!」と親子で満足のいくランドセル便利な機能とはどんなものがあるのでしょうか。
一昔前のランドセルは、A4クリアファイルサイズ対応のものが多かったのですが、最近のランドセルのサイズは、脱ゆとり教育によって増えた教科書や教材を収納できるランドセルをというニーズが増えてきたことや、地域によって違いますが、小学校でA4フラットファイルファイルを持ち帰ったりするため、ファイルがすっぽりと入るものがいいということから、A4フラットファイル対応サイズが主流となってきました。
A4フラットファイル対応サイズはマチ幅が12cm前後あり、マチ幅が1cm違うだけでノート3冊分ほど変わるので、マチ幅は必ずチェックするようにしましょう。
〈※出典:羽倉〉
小学校に入学してからランドセルを使うようになって、ロッカーなどの出し入れやランドセルの持ち運びをするときにあると便利なのが「持ち手」です。
ランドセルによっては持ち運びがしやすいように、肩ベルトの上に持ち手ハンドルがついているものがあり、大人がランドセルを持つという機会もあるため、持ち手がある方が大人も持ち運びがしやすく便利です。
しかし、あると便利ですがどちらでもいいという意見も多くあり、子どもが持ち手のついていないランドセルを選んだ場合には、持ち手がついていなくても気に入ったランドセルを選んであげてもいいのではないでしょうか。
〈※出典:セイバン〉
ランドセルの錠前を閉めるのを忘れてしまい、そのまま開いた状態で前にかがんでしまって中身が散乱してしまうなんてことにならないように、ランドセルのかぶせを閉めることで自動的に錠前が閉まる「オートロック錠」が多くの大手メーカーで採用されています。
最近では、オートロックの錠前を3段にして、荷物の量にあわせてしっかり蓋を閉じることができるものもあります。
ランドセルの内側は教科書を入れたりするだけで、外側のような汚れがつくことはそれほどないのでは?と思いがちですが、教科書の印刷のインクや筆箱から出てしまった鉛筆の黒い線、その他にも汚れたものをそのままランドセルに突っ込むということもあります。
このような汚れにも、総内張りになっていると中をサッと拭きとれて汚れが落ちやすくお手入れが簡単にできます。
近年では小マチに収納性を持たせている製品がふえてきており、荷物が多く容量を拡大したいときには最大8cmに伸びるものもあり、荷物をたくさん収納することができます。
〈出典:池田屋〉
〈出典:ふわりぃ〉
〈出典:イオン〉
ランドセルの本体の横に給食袋などを吊り下げるときに使うフックに、吊り下げた袋などが自転車やバイクなどに引っかかったり、扉に挟まってしまって引きずられてしまうという事故を防ぐために、強い力がかかるとフックが自動的に外れるようになっています。
また、防犯用ブザー用のフックは、とっさに鳴らすことができるように肩ベルトの胸前の位置にあるもの、カギを持っていることが分かりにくくするために、カギを引っ掛けるフックが前ポケットの内側にあるものが防犯の面でもおすすめです。
通学で持って行く持ちものはどんなものがある?
毎日ランドセルを背負って学校へ行く姿をみると、ほほえましいような大きなランドセルを背負って重くないかな?大丈夫かな?と親は心配になってしまったりもします。
曜日によっても持っていくものや持って帰ってくるものが違ったり、イベントの時や学年が上がることによって必要になるものなど、できることならばそれらの持ち物が全部ランドセルに収納できれば、通学も楽になり両手がふさがらないので安全ですね。
それぞれの地域の学校によって、持っていくものや授業で使用するものなども違ってきますが、教科書だけではなくその他のもので意外とたくさんの持ち物があります。
学校へ毎日持っていくもの
- 教科書
- ドリル
- ノート
- 連絡帳
- 筆箱
- 下敷き
- プリント
- クリアファイル・フラットファイル(収納する場合)
- 給食袋(ナフキン・マスク・ハンドタオルなど)
- コップ(学校による)
授業や曜日によって持っていくもの
- 手提げバック
- 算数セット
- 上履き
- 体育館シューズ
- 給食エプロン
- 体操服
- 鍵盤ハーモニカ・笛
- 絵の具セット
- 裁縫セット
- 書道セット
- 水着
天気によって持っていくもの
- 雨傘
- レインコート
- 長靴
超軽量よりも背負いやすい工夫がされているものを
以前は、少しでもお子さんに軽いランドセルを持たせたいということから、600g程度の重さのランドセルが販売されていたことがあります。
体の小さい子どもにとって軽いランドセルというのはとても魅力的に思えますが、軽ければ子どもが背負ったときの負担が少ないのかというと実際はそうではありません。
軽いランドセルでも教科書などの重い荷物を入れると結局は重くなってしまうため、背負いやすい工夫がされていないランドセルだと余計に重さを感じてしまうことになります。
最近では、軽くて安いだけのランドセルを購入する方は少なくなり、脱ゆとり教育によって増えた教科書や荷物よって重くなったランドセル本体と、お子さんの背中の隙間をなくしてフィットさせることで、ランドセルの重心が上の方になり荷物が軽くなる工夫がされたものが主流となっています。
ランドセルを背負うのは肩だけではなく、背中、お尻、すべてにおいて荷物の重量が分散されて背負っています。サイズ・容量・耐久性・背中のクッションなど、バランスがよく背負いやすければ疲れにくくなるのでお子さんに負担がかかりにくくなります。
子どもの体に合った正しいフィッティングとは?
子どもが6年間使うランドセルだからこそ、きちんと子どもの体に合ったものを見つけるためには、親がきちんと子供がランドセルを背負ったときの具合を確認するために、きちんとフィッティングをすることが大切です。
ランドセルがきちんとフィッテングしていることで、荷物の実際の重さよりも体で感じる重さが軽く感じること「体感重量」が軽くなります。
靴で例をあげてみると、足を踏まれたときにスニーカーで踏まれるのとピンヒールで踏まれるのとでは、面積の小さいピンヒールの方が一点に集中して痛いように、ランドセルが体に密着しているほうが、荷物の重さが分散されやすいということになります。
(出典:黒川鞄工房 公式サイト)
また、身体に合っていないランドセルを背負うと、背中とランドセルの間に空間ができランドセルの重量が後ろにかかるため、その重さを前に持っていこうとするため猫背ぎみになり、逆に荷物が重く感じてしまいます。
子どもが成長する大切な時期に猫背などの悪い姿勢をとらせないようにするために、身体に合った正しいランドセルのポジションは、身体の重心線とランドセルが平行になっており、背筋がぴんとなっていることがポイントとなります。
フィッティングをするときは、子どもの体格に合わせてベルトを調節して正しい位置で背負い、ランドセルと背中に隙間ができないものを選ぶことが大切です。
多機能のランドセルは壊れやすい?
昔のランドセルはシンプルな作りでしたが、近年のランドセルは多機能になって便利になりましたが、細かい機能だからこそ故障しやすい部位でもあります。
特に最近のロック部分はこれまでよりもロック部分はランドセルの開け閉めで何度も使用する部分なので壊れやすく、自動ロックの場合は重いランドセルを床に置いた衝撃で壊れてしまうことがあります。
また、おしゃれな飾り鋲や装飾などもデザインが出っ張っていたりすると壁や床に置いたときなどに壊れやすく、ランドセルの扱い方に気をつけなければいけません。
ランドセルメーカーによって日本で作られているランドセルは丈夫で品質が高く6年間安心して使用することができまが、お子さんが遊びに夢中になって、ランドセルを放り出したり、ぶつけたりして壊れてしまうこともあります。
そんなときに慌ててしまわないように、購入したときについている6年間修理保証をなくさないように保管しておくことが大切です。
ランドセルの便利機能のまとめ
最近のランドセルには、たくさんの便利機能が搭載されていますが、基本的に一番大切なのはお子さんの体に負担がかからないランドセルを選んであげることです。
ランドセルに入れる教科書の量は、小学校1年生ではだいたい6冊程度と言われていますが、これにノートや他の副教材なども入るため、ランドセルの重さと合わせると、約3〜4kgとそれなりの重さになってしまいます。
たくさんのメーカーのランドセルがあるので、お子さんが教科書を入れて背負ったときに重さを感じさせない工夫がどれだけされているか、ということがポイントになってきます。機能だけではなく実際に通学するときと同じようにランドセルにおもりを入れて、子どもがランドセルを背負ったときの背負いやすさなどを確認させてもらえるお店を探してみましょう。
丈夫で背負いやすい工夫がされている基本性能+便利機能が搭載されたランドセルを選んであげることによって、お子さんがより使いやすいランドセルで通学することができるのではないでしょうか。